水商売でお店の売上を上げるために重要な「ヘルプ」。
ヘルプは通常、人気のあるホストやキャバ嬢ほど上手だと言われていますが、売れっ子の中にもヘルプが結構苦手なホストやキャバ嬢もいます。
そのため、ヘルプを周りより上手に熟すだけで、周りに差をつけることができ、たとえ自分が売れていないホスト・キャバ嬢だとしても、より輝くことができます。
そしてヘルプが上手なホストやキャバ嬢は、傾向として周りから感謝されることが多いため、夜の仕事にやりがいを感じることが多いといえます。
今回の記事では、ヘルプにつく際に最も重要なポイントを4つにまとめています。
ヘルプが苦手だというホスト・キャバ嬢も、本記事のポイントを意識しながら接客し、ヘルプを克服しましょう。
ヘルプはコツがあります。コツさえ掴んでしまえば、ヘルプが楽しくなってきます。
それでは、その4つについて詳しく見ていきましょう。
声は大きく普段よりワントーン上げる
声のボリュームやトーンが重要な理由として、第一印象の変化が挙げられます。
一般的に、人は初対面の他人と出会うと、最初のおよそ3-5秒間で相手の第一印象を決定づける、とされています。
これはメラビアンの法則と言われる有名な法則で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)心理学名誉教授であるアルバート・メラビアンが発表した論文の研究結果をもとに法則化されたものです。
メラビアンの法則とは、人と人とのコミュニケーションにおいて、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%のウェイトで影響を与えるという心理学上の法則の1つです。 1971年に、アルバート・メラビアンという心理学者が提唱しました。
そして、そのデータによると、第一印象を決める要素は、
- 視覚的情報:55%
- 聴覚情報:38%
- 言語情報:7%
このような比率になっています。
簡単に言い換えると、
- 見た目:55%
- 声のボリュームやトーン:38%
- 話の内容や言葉遣い:7%
このようになります。
これを見て分かる通り、見た目が重要なのはもちろんですが、水商売をしている以上、見た目は一番気にしているホスト・キャバ嬢が多く、既に容姿や見た目には気を使っているホストやキャバ嬢がほとんどです。
そのため、その次に比率が多いとされている声やトーンに気を付けておくことで、第一印象は大方クリアと言えるでしょう。
その次の、話の内容や言葉遣いも少なからず7%程度は影響してくるので、当然この辺りも気を配る必要がありますが、実際はそんなことよりも、声のボリュームやトーンの方が断然重要だということが、データを見て分かるはずです。
そして、声に気を付けるだけで、
- 声が大きい人=元気な人で自信に満ち溢れている
- ワントーン高い=明るい人で面白そうな人
このような印象を与えることができ、比較的少ない労力でも多くのリターンが期待できます。
声に気を付けるだけで、お客さんの脳が勝手にこのような印象を作り上げてくれるので、その他の要素であるトークのクオリティなどもその分多少ハードルを下げることができるため、取り組みやすい上に効率的だといえます。
逆にこれくらいのことができていないホスト・キャバ嬢は、実際にお客さんとの距離を縮めるのに苦労していることが多いです。
もちろん、全お客さん・全卓で気を配ることに意味があります。継続して行いましょう。
常にオーバーリアクション
お客さんは、ヘルプのホストやキャバ嬢の反応を常に見ています。
どれだけ大人数でワイワイやっていようが、少しだけの会話であろうが、常にヘルプの反応を無意識に見ています。
人は、自分へのリアクションを自分への評価に置き換えるため、ホスト・キャバ嬢の笑い方や、驚き方などのリアクションが大きければ大きい程、お客さんは喜びます。
例として、ヘルプのリアクションによって、お客さんの感情には以下のような違いが生まれます。
- ヘルプ「へぇー…」:
客「こいつ大丈夫か?」 - ヘルプ「え!?そーなん!?知らなかったあ!ってことは○○ってこと!?」:
客「自分の話にこんなに食いついてくれるんだ」 - ヘルプ「え!?なにそれ初耳すぎて体が勝手に踊ってまうがな~誰か止めて~!」:
客「なんだ、ただの神か」
とにかくオーバーリアクションをとることで、そのオーバー度合でお客さん自身の自己評価が上がっていきます。
よって、お客さんは、自分が高く評価されていると思い、居心地が良く楽しい気分を味わうことができます。
テレビでよく見るタレントやお笑い芸人も当たり前にやっていることで、実際にはそんなに面白くない・痛くない・驚くほどのことじゃない場面でも、多少オーバーに見せているのが分かるはずです。
このオーバーなリアクションというのは、ヘルプだけにとどまらず、そのリアクションが新規客にも伝わり、接客していないのにも関わらず指名されるケースも珍しくありません。
是非とも覚えておきましょう。
相手の動きを真似る
人は、親しい人間同士だと、接し方や身振り素振りが似てきます。
お客さんも同様、担当ホストや指名しているキャバ嬢に影響され、無意識のうちの発言や仕草、動きなどが似てきます。
そして、人は「自分と似ている人に好意を感じる」ということが、心理学で証明されていて、ミラーリング効果と言います。
ミラーリング効果は「同調効果」ともいわれる。 親密な関係では相手と同じ動作をすることが多く、好意を抱いている相手と同じ動作をしてしまうことなどもミラー効果である。 逆に人間関係のテクニックとして相手に好感をもってもらうために、意識的にミラーリングを使用することもある。
ヘルプでミラーリング効果を利用し、お客さんの動きに合わせることで、自分への好意を向けやすくすることができます。
例えば、
- お客さんがグラスを手に取ったら、自分もグラスを持つ
- お客さんが手をたたき笑いだしたら、自分も手を叩いて笑う
- お客さんが体を前のめりにして喋りだしたら、自分も前のめりで話を聞く
といった具合です。
お客さんが動き出したからといって、急いで動きを真似る必要はありません。
このミラーリング効果は数秒の時差があっても効果を発揮するので、慌てず数秒後にさりげなく真似ることで、お客さんに対して、自分というヘルプを心理的に居心地の良い相手として見せることができます。
しっかりと覚えておきましょう。
常にお客さんがどう思っているか把握する
最後に、これまでよりも少しだけ難易度は上がりますが、お客さんがどう思っているかを把握することが重要になります。
これができればホストや水商売だけでなく、人としての気配りもできるようになってきます。
お客さんから見たヘルプは、主に以下のような場面で役に立ちます。
- 指名しているホストやキャバ嬢と喧嘩をした時
- 相談に乗ってほしい時
- 自分の気持ちを指名しているホストやキャバ嬢に代弁してほしい時
- 一緒にストレス発散してほしい時
このような時に、お客さんが何を考えていて、どう思っているかを把握できる力があれば、ほぼ間違いなく場内ヘルプ候補です。
逆にその力がないと、ヘルプとしての必要性が感じられず、卓にいてもいなくてもどちらでも良いような、どこにでもいるヘルプになってしまいます。
最初は難しいと思いますが、お客さんの立場から見た接客を常に意識し接客していると、次第に各お客さんの考えの偏り・傾向のようなものが見えてきます。
まずは、相手の気持ちを読もうとするその努力が大事です。
そしてその努力は、間違いなく相手にも伝わります。それだけで気にいられるケースも多いため、努力して損はない要素といえます。
このホスト・キャバ嬢は自分のことを分かってくれてるから何でも相談できる
自分の気持ちを把握してくれているから安心
ヘルプとして、お客さんからこのような信用を勝ち取れるように、気持ちの読み取りは強く意識しましょう。
まとめ
今回の記事では、ヘルプにつく際に最も重要なポイントを4つにまとめました。
水商売において、本記事のポイントは基礎中の基礎とも言えますが、実際にはまともに理解できていないホストやキャバ嬢も多いのが現状です。
ビジネスで「基礎」ほど重要なものはありません。この「基礎」というベースがしっかりできていないと、小細工やテクニックを習得しようにもなかなか上手くいきません。
この4つのポイントを意識しているだけで、意識していない人よりも抜きん出て仕事ができますし、今後も同じようなヘルプの悩みにぶち当たった場合は、この4つのポイントを見直すだけでヘルプの目的が再認識できるはずです。
迷った時や悩んだ時は、とにかく一度原点に戻ってみることです。
水商売で稼いでいく以上、早いうちからこの4つのポイントはしっかりと固めておきましょう。
あなたのヘルプ力は明らかに変わってくるはずです。
少しでも参考になれば幸いです。