ホストの未収(売掛)が払えない?間に合わない場合の対処法

ホストクラブに通っている方、未収(売掛)をしたことがありますか?そして、その未収の支払いは間に合いそうですか?

未収と言うのは”売掛金”のことで、自分の飲み代金をツケという形でホストクラブに立て替えてもらうことです。

今回の記事では、その未収を払えない人や支払いが間に合いそうにない人がすべき対処法について解説していきます。

ホストクラブでの未収(売掛)とは?

ホストクラブには必ず未収(売掛)という制度が設けられています。

冒頭でも説明した通り、未収というのは自分の飲み代金をホストクラブに立て替えてもらえる借金制度のことです。

つまり、極端にいうと無一文でも飲みにいくことができるということです。

しかしながら、実際には誰でも未収ができるということはなく、お店の内勤や運営陣が信用できるお客さんだと判断した場合のみ未収が可能となります。

お店に借りると時効が発生する

ホストクラブなどで未収をする上で、ひとつの豆知識として覚えておきたいことは、お店に借りて未収する場合は時効が発生するということです。

未収(売掛)の時効期間は法律で定められていて、2020年4月以降に発生した売掛金については民法第166条により「売掛金の支払期限から数えて5年」、それ以前の売掛金については「売掛金の支払期限から数えて2年」です。

そのため、ホストクラブは基本的にお店が貸すという形をとるのではなく、あくまで「ホスト個人との金銭の貸し借り」という形をとるお店が増えています。

ホスト個人との金銭の貸し借りになるとお店はどう得するの?

ホスト個人との金銭貸借は時効が長い

お店とではなく、ホスト個人との金銭の貸借という形をとることで、法律上の時効が長くなります。

時効は原則10年の消滅時効となるため、10年近く経ち時効直前でも支払催促に対して返済の意思があると認められれば、更にその時点から10年延びることになります。

こうすることで、ホストクラブはより未収回収がしやすく、取りこぼしがないようにできています。

当然ホストクラブによって未収制度の詳細は様々なので一概には言えませんが、ホストクラブ側も未収を踏み倒すお客さんが増えたために施した対策でしょう。

ところで未収を払わないとどうなるの?
と気になっている人も多いのではないでしょうか。

ホストの未収を払わないとどうなるの?

ホストで作った未収は、当然払わないと催促されることになります。

そして、基本的には月末までに間に合わなかった未収は、担当のホストの給料から天引きされるのが一般的です。

お店によって、回収できていない未収売上分は売上に乗せないお店と、乗せてあげるお店にわかれます。

前者では給料が計算される売上をより上げなければならないため、先に説明したホスト個人との金銭貸借(ホスト立て替え)はホスト個人にもメリットがあるということです。

その他にも、ホストの未収を払わない場合、以下のことが考えられます。

  • 身分証コピーの際の住所やサイン時の住所へ催促
  • 出入り禁止
  • SNSへの拡散

いずれにしてもプラスはないので、作った未収は払い、払えないような未収は作らないに限ります。

どうしても未収が間に合わない・払えないときは?

それでも「そんなこと言われても払えないものは払えない、間に合わない!」という場合はどうすれば良いか。

対処方法として以下のことがあげられます。

  • 担当ホストやお店に連絡し、事情を話して待ってもらう
  • 払えないことを伝え素直に謝る
  • しばらくお店に行くのを我慢する代わりにゆっくり返していくことを交渉する

細かく見ていきましょう。

担当ホストやお店に連絡し、事情を話して待ってもらう

この対応策が一番現実的ですし、少し無理をしたお客さんではよくあることです。

担当ホストに連絡し、遅れる理由や返済予定日をしっかり伝えることで理解してもらえることがあります。

未収は信用のうえで成り立っているシステムですので、何度も返済が遅れるのは好ましくありませんが、担当ホストの計画性に無理があるケースということも考えられるので、そこは仕方のないことだと言えます。

払えないことを伝え素直に謝る

担当ホストとの関係性によっては、払えないことを伝え素直に謝ることで諦めてくれるホストも少なからずいます。

担当ホストとしても、飛ばれて何も残らないよりは、一度許すことでリセットし再度改めて現金で継続的に飲みに来てもらった方が生産的だと考え、そのような選択をとるホストもいます。

しばらくお店に行くのを我慢する代わりにゆっくり返していくことを交渉する

これは、お店に行って未収を増やしながら返済していく中で、これ以上の未収を作ることを避け、返済に集中していく旨をつたえ承諾を得ることを意味します。

こちらも前月に頑張ったエース級のお客さんではよくあるケースで、担当ホストの戦力には一時的にカウントされないお客さんのお休み期間のようなものです。

担当ホストとの関係性にもよるかもしれませんが、交渉してみるのもアリでしょう。

未収を返せなくても絶対にやってはいけないこと

そして、たとえ未収を返せない・間に合わない場合でも主に以下のことはやってはいけません。

  • 何も言わず音信不通(飛ぶこと)
  • 夜職や体を売るようなこと

この他にも、決して良いことだとは言えないことはやらないようにしましょう。

お金の作り方というものは、数多く存在します。自分を傷つけるようなことは避けましょう。

まとめ

ホストの未収問題はよくある話ですが、どうせホストクラブに通うのなら楽しく平和に通った方がお客さん自身も充実するはずです。

適切な対応をしていくように心がけましょう。

少しでも参考になれば幸いです。